床下からのカビ臭さ、畳がジメジメする、押し入れがカビる、畳にダニが発生する、このような現象で既に悩まれている場合、床下湿気対策が有効な場合があります。
このような場合は床下を実際に調査してどの様な湿気対策が必要か判断します。
場合によっては床下の湿気対策は不要であることも考えられますので状況の確認が非常に重要です。
数値で判断する
住んでいて湿気が気にならない場合でも床下湿気対策が必要な場合があります。
床下の木材含水率が20%を超えている(雨漏れや水漏れの無い木材)木材含水率とは木材中に含まれる水分の割合のことです。この数値が20%を超えると木材自体の強度が低下します。木材強度を保つためには、含水率15%前後に保つことが望ましいです。
床下の木材の含水率が25%を超えている(雨漏れや水漏れの無い木材)含水率が25~28%を超えると木材腐朽菌(木材を腐らせる原因)が木材に発生します。木材腐朽は木材を全体の5%腐らせただけで木材強度を半分にしてしまいます。シロアリ被害よりも実は怖い現象なのです。上記のような数値が出ているのであれば、間違いなく床下の湿気対策が必要です。
現象で判断する
床下からのカビ臭さ、畳がジメジメする、押し入れがカビる、畳にダニが発生する、このような現象で既に悩まれている場合、床下湿気対策が有効な場合があります。とはいえ、室内のダニ発生やカビの発生は必ずしも床下の湿気に起因する訳ではありません。もしかしたら、壁の中で雨漏れが起きていることも考えられますし、ダニも違う原因であることもしばしばあります。
そのため、このような場合は床下を実際に調査してどの様な湿気対策が必要か判断します。場合によっては床下の湿気対策は不要であることも考えられますので状況の確認が非常に重要です。
防腐・防カビ剤
エバーウッド乳剤2040床下の通風が滞っている床下には、換気扇を設置する方法が有効です。床下に滞留している湿った空気を排出し、新鮮な外気を取入れることで床下の湿度を下げるために開発された商品です。モーターでファンを回して湿った空気を物理的に移動させます。
床下換気扇
床下の通風が滞っている床下には、換気扇を設置する方法が有効です。床下に滞留している湿った空気を排出し、新鮮な外気を取入れることで床下の湿度を下げるために開発された商品です。モーターでファンを回して湿った空気を物理的に移動させます。
防湿シートの敷設
土壌から上がってくる湿気を根本的に防止するのが防湿シートです。土壌の湿気を遮断する必要があるので、局所的に使うのではなく床下の全面に施工する必要があります。全面に施工することができれば抜群の効果を発揮しますが構造上全面施工が難しい場合もあります。
調湿剤・調湿マット
調湿材は、周りの湿度が高いときに湿気を吸収し、周りが乾燥してくると蓄えた湿気を排出する優れものです。繰り返し吸放湿を行いますので、原理的には半永久に効果があります。直接地面に施工するものと、不織布の袋に3~4キロづつ詰めたマット状の調湿剤を敷き込むタイプがあります。